何も見たくなかった

そして

何も見ようと
していなかったことに
気づいた


傷を抱えたまま
死を選ぶ者の傷は
癒えることはない


生きてこそ

傷を癒すことが
できるってな…

雪…

夢と現実の狭間
幼い頃に
殺していた
記憶の断片が
甦った…

思い出しては
いけない記憶…

己以外の全てが
いつも無垢に思え

何故か謎めいた人だと
見られることがあり

そして
己の死はきっと
自殺だろうと

感じてきた
その答えが…
記憶に隠されていた

これ以上の悪が
存在するのだろうか…

また殺して
闇に隠さなければ
ならない

降り続ける
雪に…

この
碧い記憶…

如何が…

いばらの中は
痛いもの
まだ始まったばかり

明日に望むのは
嫌んなってきたよ

どぉでもいぃことに
寄り添って

絡まる苦難を
否定してんだ

嗚呼…

魚のヒレにつかまんなよ
海渡り越え波に溺れましょ

猫の尻尾にとびつきなよ
邪れ愛を演じてろよ

カラスの眼にだけ映してよ
真実が何を知ってるっての

アタシの手を離さないでよ
どれほどの愛だっての？

オシエテ…

人の情は
書かれていない
会社の規定や
社会の法則

それを忠実に従う
正しき大人が

余裕のない目で
子供を育てている


前を見てるばかりの
優等生より
ちらりと横を
見てしまう方が

人間らしぃんじゃ
ねぇのか…


規定や法則に
人の情を失い

あったけぇ感情が
消えていく

愛とはそこに
あるというのに…

何かを知っていても

直感で確信したとしても

全てを解っていてもな…


言葉にできなきゃ
事実にはならない

動きださなくては

何も知らない
そして
何も解っちゃいないのと

同じだ…

其ノ場所
此ノ国
此ノ時代

人の中に棲む
闇や欲は尽きず
人の中に乞う
望みや願いは果てぬ

国に金はなく
人に職はなく
世に生はないと嘆く…

さて…いったい何処を
基準としてか…


争いも欲も闇も

尊敬と感謝だけで
無となる…

結局破局した恋愛は
思ったより呆気なく
涙がでないのは…

まだ実感がないからか
それとも
結ばれないことを
知っていたからか…

これから徐々に訪れる
寂しさが恐い…


それでもずっと
この素敵だった恋愛の
何をもの全てを
怨みはしないだろう…


どうか
お元気で…

何処かで
待っているよな隙間
踏み潰せよ

跨いで
逝ってしまえ後悔
蹴散らせよ

感情が甦る前に
轢き下がれ
過去に囚われし
我が事情よ

もういいって
云ってよ
渇いた声で

手をふれ
さようなら
頭から追い出せ


…砕いてしまってよ…

泣きながら
手首を切るのか…

泣けないから
手首を切るのか…

人には
飽きるくせに
リスカには
飽きない…

己のしたことに
罪を感じるくせに
リスカには
罪を感じない…


なぁ…
俺は
答ぇを知らねぇよ

だから
手首を切ろうが
答ぇを教ぇちゃ
あげらんねぇ…

人は簡単に裏切り
人は人を傷つける
そして人は

簡単に
心を変えてしまう…


でもな…

だから人は
それを乗り越える
力をも持っているはずだ

オマエにも
その力はある


今…

人は信じなくていぃ


自分を信じてみろ…

揺らぐのです…

人を真っ向から
信じることの
できないアタシは

その愛も

揺らいで

ミエル…