何をしていても
涙が出てくる

それでも
これが傷だとは
思わねぇ


独りだってな

幸せを願うことも
愛することも

きっと

できるさ…

慎ましく
燃ゆる赤

冷たき空気を
含む空

孤独に毒を
潜む花火



雨と夕焼け
秋連れづれと

彼岸花…

いっそ
悪魔になりきって

己の為だけに
生きられたら
傷みはしなぃ…


いっそ
天使になりきって

他人の為だけに
生きられたら
傷みはしなぃ…


なりきれねぇから


いつも

傷だらけの

人間だ…

みてはぃけなぃ
夢だと

わかってたんだ…

夢はやっぱり
夢でしかなぃと


叶えよぉもなく
届かなぃ想いが

思ったょり
真面目だった自分を
嘲笑う

この世に

真実など


なければいぃのに…

此ノ蜥蜴は
尻尾を斬り捨てる

其ノ蜘蛛は
足を斬り捨てる


己を守る為に…


人は…


人は何を


捨てられるんだろな…

ねぇ…満足？
唄を歌えない口で
貴方を嫌いましょ

月が堕ちる頃に
碧い雫が揺れる

泡沫に紛れて
愛で見つめあいましょ

慈しむべく尊き
貴方よ…


嗚呼…聴かせて
朝を笑えない鳥が
鼓動を止めた

闇にも幸せがあると
私が告げたの

戯れに寄り添い
羽根を休めましょ

憐れむべく儚き
命よ…

『ソノ 奥の
奥底に
沈めてある

触れては
いけない

ソレは何…？』




隠してある
もう一つの感情

否定も肯定もできぬ
其の苦悩


知っているはず

護っているはず


アナタは
わかっているはず…

薄目で見てよ
まだ捕われないわ

玩ぶのは
満月になってから

射止めて魅せませう
不埒も埒もなく

見ないフリはもう得意
知らぬ存じませぬ

もういいかい
もう一回

隠して
かくれんぼ…

恋が

終わる瞬間に


やっと


愛が

見えたりすんだ…

もぉ何だか

疲れた…


何もかもを

終わりにして

逃げたい




自分からも…