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ハリネズミの部屋


[4] 眠れる森のお姫様
詩人:ハリネズミ [投票][編集]

貴方は、来ない
ずっと待ってるのに。
凍えそうな荊の海に埋もれて
鋭いトゲを白い肌に食い込ませ
待ってるのに。

どこにいるの?
私のこと、忘れたの?

早く口づけをして
でないと、私は貴方のことを忘れてしまう
貴方が記憶から消えてしまうの。

貴方の姿
その腕の暖かさ
髪に絡まる指の感触

記憶を重ねて。口唇を溶け合わせて。
この眠りの海から掬いあげて。

ここへ、来て
心を血だらけにして待ってるから
待ってるから。
私を想い出にしないで。貴方を忘れさせないで。
待ってるから。

2004/09/18 (Sat)

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