あなたの反応が気になる
そんな透かした目で見ないでよ
正体暴かれちゃうじゃない

いやらしさ、せつなさ、ずるさ
電話越しでも画面越しでも
あなたには見られちゃってる

『ねぇ、今日も電話にしない？』
面と向かって話すのは恥ずかしい
なんて嘘　本当は嫌われたくないんだ

逢いたくて仕方ないけど
あなたから隠れてしまいたい

これはまだ夢の中かな？
目が覚めたらさっきみたいに
横にまたあなたが居たりして
またあの場所に戻れたりして

目を瞑ると気配がする
やっぱりそこにいるのかなぁ？

よし　早く目を覚ますんだ
そしてまたあなたに会いたい

そこにあなたがいるのなら
夢でも現実でも構わない

帰りたくない　帰りたくない
本当はあなたから全然まったく離れたくない
一晩中寄り添っていることもできたけど
電車はあなたからどんどん遠ざかっていく
扉が閉まるまでは自分との闘い
戻ってそばにいればそれはそれで近いけど
でもあなたのシンに近づきたかったから
いい子でいるのはもういやなの
あたし自身を見てもらうためのカケ
あなたの心にまだ間に合うかなぁ？

それでもやっぱり別れ際は辛い
せめてあなたの余韻が家まで続けばいいのに

あたしはあなたの左手しか握ったことがなくて
だから左手と、左の顔ばっかり良く知ってるの
正面から見ると照れちゃうからいつでも横に並んで
声も手もくすぐったいほど暖かかった

思い出すのはそんなことばかり

右手のことは何も知らない
右の顔の表情もあまり知らない

そろそろ正面から向き合おうか？
また一緒に手を繋いで歩きたいから

もっと心掻き乱して欲しいのに
もっと感動する出来事を待ってるのに

あたしはまだまだ平常心
なのにもう最後の手使っちゃうの？
ドキドキのない所にワクワクはないでしょ

平常心を保てなくなると余裕がなくなる
緊張したり泣いたり笑ったり
そういうのがいいじゃない
たまには心に触れてノックしてみて？

今はまだ心まで届かない
そんな程度じゃダメなんだから

目の前にいたら思わず抱きしめてしまうのに
考えただけで嬉しくて泣き出しそうなのに
誰よりも愛しいことまだ何も伝えてないのに

君はここにいない

何をしても　もぬけの殻で
暇つぶしに会ってしたい事を考えてみた

バカって言って抱きしめたい
これでもかって頭クチャクシャにして
大好きって言ってまた抱きしめたい
もう離れないように何度も君を確かめたい

ごめんね　とか　ありがとう　とか
最終的にはありがとうを沢山言うんだけど
その後はいつも通り２人仲良くして
君がおどけて　あたしが笑って
たまに愛について語ったりして

なんて楽しそうなんだろう
絶対楽しいに決まってるのに

考えるだけだから　ちょっとへこむなぁ
君は生きて同じ地球にいるってのに
なぜこんなにも遠いんだろう

１０８の煩悩がある人間同士だもん

寄り添えば喧嘩だってするよ

面倒くさくなって離れたりもするけど

その苦悩を飛び越えて一緒にいたいって

思えるんなら　思ってくれるなら

双方がそう思う事なんて奇跡だけど

片一方が思えただけでもやっぱり奇跡だと思うから

大事に大事にしたいんだよ

あなたのずるさを知っても
嫌いになる理由にならない
色々ひっくるめて好きなんだよ

好きになった人だから信じたいの
あなたがどんな人でも信じてみる値打ちは
いつまでもあるはずでしょ？

あなたを嫌いになることなど
到底出来ないと思う

嫌えたらラクなんだろうけど
ラクになるために嫌うのなんていやなんだ

切なさ引きずってでも守り抜くよ

君がいなければ

一人でもさみしくなかったのに


君がいないと

誰といても一人ぼっち


サクラソウ もう二度と会えないのなら

君に貰った一人ぼっちを抱きしめて