詩人:作幸 | [投票][編集] |
あれ以来あたしは疑り深くなって
気持ちの大きさをはかるクセがついた
好きならこうするはず
そんな法則をいくつもでっちあげ
それをものさしにはかるクセ
足りない
標準に満たないと始まるもう一つの癖
恋愛の禁句は得意分野
出てくる言葉は遠慮なしに冷たい
だから心まで冷ましてしまったんだ
自分で決めた法則にもう振り回されたくない
このまま走れば振り切っていけるかな?
もし振り切れなかったとしても
せめて君だけにはあたたかい言葉の癖を
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一緒にいるといろんな出来事がある
たくさんの思い出もできて それについて話をする
二人で二人についての話ができる
同じ時を過ごしていたことを実感する
一緒じゃなくなってお揃いの出来事を失って
それぞれに起こった出来事について話をする
まるで自己紹介みたいに報告し合う
「最近どーよ?」
別々の時間を過ごしていることを実感する
二人は変わって薄れて途切れてって
過去と一緒にここにいるのはあたしだけ
君と全部おんなじがよかったよ
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出会いの奇跡ってそう何度もあるもんじゃない
だからこそ運命の人って言ったりする
別れて好きになって付き合って運命語り合う
また別れて恋して運命語ってめでたいね
あなたが世界で一番あたしを大切という
あたしも同じように耳元でそう伝える
そんな二人が別れて
同じようなセリフを他人に使うんだ
そんなの絶対に本物じゃない
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世界に一人だけの君と出逢って
あたしの型に 君が上手くはまった
それはとてもきれいだったんだ
泣けそうなくらいきれいだった
きれいなのに 見慣れてしまった
いつからか本当にきれいかわからなくなった
前とは違う目で君を見た
沢山のフィルターを重ねて見た
そしたら二人の世界は汚くなった
本当はきれいなのに
気づけなかった
あたしが汚かった
君の涙で全て流れていれば
また美しい景色が眺められたのにね
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あなたに変化を感じた
他人のように感じた
煙草を吸うようになったくらいで
考えてみれば別にどこも変わってない
あんな人だった
そっか
あたしが親しみを感じれなくなったんだ
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もうこれ以上
あたしとの壁を見せないで
もうこれ以上
彼女の名前を呼ばないで
わかってる
わかってた頭では
あたしだって勝手にしてる
もう涙なんて流れないと思ってた
なのに込み上げてくるのはなんでよ
息が苦しいし鼓動が速い
今更きたクセにこの痛みはかなり手強い
個室にこもって水を流しても
何も流れてやくれない
お願いだからやめて
これ以上は耐えられない
もろいあたしはきっと壊れてしまうよ
詩人:作幸 | [投票][編集] |
どちらにとまろう どれも違って魅力的
あたしの欲する蜜なのか 味見程度の代物か
多々吸ってみないと欲するものもわからない鈍感舌
ひとくち食べたり 残してみたりでごちそうさま
盛り上がらない食事会には居たくない
たまにはリピーターしたいよ
詩人:作幸 | [投票][編集] |
あたしを裏工作なしにまっすぐと見て
そうするとあなたのどの辺が動く?
ねぇ 見せてみてよ
あたしはあたし
あたしにあるもんを見て欲しい
我にしかないもんを見て欲しい
勝手にあたしを偽造しないで
悪いけど何もしてあげられないよ
もしも君から恐怖も孤独もなくなったら
あたしは必要とされなくなるのかな
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あたしは迷ってた
でも君は強い気持ちだった
嬉しかった
君を目指した
信じた
なのに
君だって迷ってたんだね
だからあたしは迷いを飛ばせなかった
悲しかった
君を拒んだ
疑った
思い込みなら早くなおしてよ
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無二を目指さずに一番を目指し
自分の一番は誰にあげるのでもなく
人をむさぼり 満たしてる
一番が危うい日には
ギリギリの胸が壊れるんだ
寝ても覚めても息切れする
そっちいくの?
あたしよりも 染み入る?
安心できると思ったのに
その君に不安にさせられる
勘違いのままでいたいよ
離してあげるからその笑顔だけは
あたし用にしておいて
じゃ、いってらっしゃい