詩人:三連符 | [投票][編集] |
歩き疲れたから
もうイヤだと
君はよく突然
座り込む
なのに僕が
抱きしめようと
する気配を
野獣並の勘の良さで
察知すると
いきなり走り出すんだ
トップアスリートみたいに
なんだ…
こういうときだけ
走れるんじゃん
すると横道に入って
忽然と行方をくらます
行き先に検討をつけて
先回りすれば
いつの間にか
後ろで笑って
また疲れたなんて
座り込む
じゃあ走るなよ
隣に座ろうとすると
また…
トップアスリートとの
戦いは
まだまだ
続くのであった
やれやれ
詩人:三連符 | [投票][編集] |
会おうと言えば
全身で拒否
そのくせ
抱きしめてくれないと
すねる
このままが
いいといい
このままじゃ
いやだといい
押し問答に
禅問答で
とんちんかんちん
ひとやすみ
詩人:三連符 | [投票][編集] |
僕がちょこっと
釘をさしたトタン
君の頭の中では
僕が周囲に
君よけの
バリケードを
築き上げる画が
できあがるらしい
雨よけ
風よけの
トタンを建てることは
そんなに
想像の範疇を
越えてるの?
詩人:三連符 | [投票][編集] |
僕がよく
わからないと言うのは
君がなにを考えてるのか
わからないからだ
僕といることは
君にはプラスなのか
それとも消えたほうが
君のためなのか
この種を植えたら
どんな花が咲くのか
わからないんだ
もう何にも
信じなくていい
信じたくないなら
詩人:三連符 | [投票][編集] |
僕が見ていない
ときのほうが
なんだか君は
生き生きとして
楽しそうだね
窓の外の風景に
君を見つけるたびに
僕の存在は
君にとって
何なんだろうと
ふと…