詩人:日月子 | [投票][編集] |
空想は
甘く果てしなく
夜は
あまりにも短い
いっそ
飛び起きて
電話でも
いいんだ
君のオヤスミで
眠れたら
すべて
うまく行くのに
欲しいものと
手に入るもの
は
違うんだよ
なんて
得意のセリフ
つぶやいたりして
甘い
感触に
目覚ましを
かけるけど
まるで
心臓のヨコに
あたらしい
ハートが
できちゃった
みたいに
理性とは
まるで
関係なく
夏の
毒を
注ぎ込まれた
憂い
青色の
血が
トクトクと
身体を
巡ってゆく
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哀しい程の
恋をして
あふれ出すのは
涙
ばかりでは
ありません
抑え切れない
強い願いが
わきおこるたびに
なにか
形に
ならないものが
ペンによって
綴られる
永遠に残る
何か
になる
のです
それは
人知れぬ涙の様に
静かに流れて
紙のうえに落ちて
影
を残す
誰でも
恋するものには
分かる
一つの
呪縛
の様なものです
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何かを犠牲にしながら
大人になるのなら
それはとても
悲しいことです
―あの頃のあなたの
無知な純真さや、
頼りなげな美しさは、
もう戻らない。
甘い後悔も…
さよならも…
風に
解き放して
思い出を胸に沈め
帽子のツバをなおして
歩いてゆこう
Your
Precious
Birthday