詩人:るどるふ | [投票][編集] |
人は不器用な生き物だから
幸せよりも不幸せのほうをよく覚えてしまう
だからお願い
もし君が道に迷ったら
もし君が膝を抱え顔を伏せることがあったら
この言葉を思い出して
君の人生は君が思ってるほど暗くはなかった
ただ忘れてるだけ
ただ不幸せの影に隠れて見つかりにくくなってるだけ
だからそう
君の未来は君が思ってるより断然明るい
それこそ君が覚えてる不幸せの何倍もの幸せが
君の前にはあるんだよ
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
僕の手はそんなに大きい方じゃないから
大きな幸せは持ち堪えそうにないんだ
僕の手はこんなに隙間だらけだから
小さな幸せはこぼれてしまうんだ
だから僕は
程良い幸せでいい
当たり前を当たり前に感じられるだけでいい
君が僕の小さくて隙間だらけの手を握る
ただそれだけでいい
僕の目はそんなにいい方じゃないから
あまり遠くのものは見えないんだ
僕の耳は少しだけ遠いらしいから
小さな声は聞き逃してしまうんだ
だからお願い
僕のそばにいてよ
君のきれいで大きな声で歌ってよ
傾いた君の頭を受け止める肩でいい
ただそれだけでいい
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
君の背はちょうど僕の肩くらい
抱き寄せると君は視界から消えてしまって
見渡す限りの夜が広がる
残ったのは君の温もりと君の香り
いつまでも
そういつまでも
この温もりを守りたい
どんな時もこの小さな
けど確かな存在を守るよ
君の消えた景色を見ながら僕は確かに誓ったんだ
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
逃げたい時は逃げ出したっていいじゃないか
大事なことはそれだけじゃないじゃないか
いつもそうやって歯を食いしばって
頑張ってる姿はカッコイイけど
全速力で逃げて行けよ
後ろ向きだなんて後ろ指指されても
睨み返してやれ
人間なんてそんな強くない
そりゃ惨めでも卑屈でもなくてさ
君がしたい
するべきものをやればいい
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
傷ついた心は
その実自傷行為で
泣くに泣けない
不甲斐なさと幼さが心に溢れ
それがまた傷口を開く
強く立ち前を見据える
そんなことさえできないまま
ただ臆病になることしかできない
理想は遠くはてしない
だったらせめて笑おう
奥歯を食いしばって
引きずりながらでもいい
這いながらでもいい
少しずつ
一歩ずつ
一歩ずつ
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
窓の外が薄ぼんやりと明るくなって
まだこれくらいなのは
時折雨を降らすたちこめた雲のせいだね
こんな日は外に出る気をそがれてしまう
傘を傾ける君がいるわけでなし
ただ闇雲に体を冷やすだけ
隣家の目覚ましの音が遠くなってく
夢の中もまた雨なのかな・・・
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
冷たい風
白い息
暖かな君の手
君以外はあの日と一緒さ
いつまでも僕は君の顔忘れない
いつまでも心はあの日のまま置き去りさ
前に進まなくちゃ
君のこと忘れないまま
そう僕らはきっと
出会うべくしてであったんだ
弱い僕も
置き去りになんてしないさ
すべてを受け止め
明日へと歩いていこう
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
こんな時に言うのは
場違いなルール違反だと
言い聞かせて僕は
泣きじゃくる君の肩を抱いた
どんな言葉も
自己弁明みたいな気がして
「まだわからないじゃん」
「彼に聞いてみなきゃ」
自分の口から出た言葉が
ギリギリと心を締め付けてた
汚く
いや潔くなれたなら
今頃未来は違ってたのかな
抱いた肩を引き寄せていれば
今も君は隣にいたのかな
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
メーディメーディ
こちらは電波良好
そちらの天気はいかが?
たかだか数センチの液晶に詰まった宇宙
そこにはすべてがあるようで何もないようで
黒々と光その無限に浸けた手
半分しびれながら掴みとろうとするのは何?
メーディメーディ
こちらは電波良好
極めて青空
応答を待つ・・・
詩人:るどるふ | [投票][編集] |
そのいくつが花となるのか
それはわからないけど
たった一輪のひまわりは
なんていっぱいの種を付けるのだろう
不安で涙するような
切なく寂しい
辛く悲しい日をいくつも乗り越えて
僕たちはいくつの種を作れるだろう
そのいくつが花となるのだろう
太陽に似たあのひまわりのような花を咲かせよう