詩人:るどるふ | [投票][編集] |
うまくいかない
どうしようもないものばかり数えて泣いてた
なんて小さく惨めなんだろうと
夜が怖かった
自分の手さえ判然としない闇
こんな小さな存在が抗えるとは思えなかった
あの頃は世界が広かった
無限の星々さえ一括りだったんだ
世界はいつからか収縮を始め
僕はこの世界に耐えられるようになった
もう夜も僕も世界も怖くなくなった
怖くない
けどなんだろう
この焦燥感は
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大人になりたいと願った
僕の心は一生住むには狭すぎるから
大人になりたいと願った
それそこの歳になり
人を傷つけることにも自分を傷つけることにもなれてしまいそうな自分がたまらなくいやだ
まわりの「大人」たちの腑甲斐なさに一抹の不安と安堵を感じながら
僕は切に願い続ける
幻想を追い続ける
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今日はなんてよい天気なんだ
それだけで幸せだと思える
背負い込み過ぎるのは悪いくせだなんていうけど
これが僕の基本性能なんだから仕方ない
けどそれでも天気がいいと良い気分になるなら
まぁそれはそれでよいのじゃないか
意外と悲観的でもないんじゃないか
それ位で良くなる気分があるなら背負い込み過ぎぐらいがちょうど良い
重いくらいが歩みも確かだし
軽かったなら空なんてみなかったんだから
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世界は意外と単純でわかりやすくできてるのに
僕らはいつだって物事を複雑にしなきゃ気が済まない
空の青さも木々の緑もただそこにあるだけなのに
意味や価値やどうのこうの遠回りばかりしてる
知ることばかりに明け暮れ
わかることにこだわる
世界はそんなに気難しくはない
たまにはやめよう
頭で考えること
感じるがままに受け入れよう
世界と手をつなごう
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僕が僕といえるのは
僕は木じゃないから
僕は鳥じゃないから
土でも犬でも風でもないから
僕は君じゃないから僕なんだ
僕を形造るのは幾千幾万の僕以外
僕は僕なのか?
僕は僕にしてもらってるの?
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『ごめんなさい』と頭を下げるとき
視界にその人の顔はない
あわせる顔がない
恐れ多くて見れない
臆病だから
頭を下げてるうちに終わってほしい
いたたまれないこの時間が
課せられた僕の刑期が
『ごめんなさい』の裏にはいつも『許してください』が隠れてる
僕はまだここにいていい言ってください
身軽な僕を返してください
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「面倒臭い」
君の口癖
そんなこといいながら
渋々そうな顔しながら
けどいつもやってくれるよね
いつもことばとウラハラ
思ったことを口にしない
人一倍おしゃべりなくせに
いつも本音の裏側
君はなんて素直なんだ
不器用でひねくれてて
なんて君は素直なんだろう
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人に優しくするのは人に優しくしてほしいから?
差し伸べた手は握ってもらいたかったから?
すべてに裏があって
すべての始点にはいつも自分がいる
傷つけたのは傷ついてるから?
愛してほしいから愛したの…?
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僕のわがままを突き通すこと
君のわがままに従うこと
どっちも違う気がして
ふたりの間に答えを求めても何も変わらなくて
僕達が手に出来た答えはいくつあるのかな
胸ポケットいっぱいに詰め込んだ想い出はぽろぽろこぼれて役に立たない
過ごすたび
想うたび
ぽろぽろこぼれて役に立たない
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みんながんばれっていってくれた
けど君だけは違ったね
無理はしなくていいんだよ
その言葉は想定外
あんな顔するつもりじゃなかったのに
なんて情けない顔してたんだろう
君の眼が見えすぎて
やさしすぎて
笑ったみたいな
泣いたみたいな
なんて情けない顔してたんだろう