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るどるふの部屋


[129] ハリセンボン
詩人:るどるふ [投票][編集]

全身に針を刺したいと思った


一本


一本


あなたに触れるたび


あなたの声を聞くたび


あなたを想い返すたび


そう一本ずつ


もう一本


もう一本


この痛みで忘れられたら


この痛みが癒してくれたら


けれど


もし


もうどこにも刺すところが無くなったなら


わがままだけど


最後の一本はどうかあなたに


深く


深く


その冷たい鋭利で


せめて最期は


あなたの手で

2008/02/07 (Thu)

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