詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
あなたに気付いてもらえるかしら。
あなたは気付いているかしら。
私の過去はそれなりに。
あなたの過去もそれなりに。
何があっても時は止まらず
何がなくても時は進む
私の知らないあなたの過去を、知るたび私は涙する。
あなたの知らないところでひっそりと。
よっぽど愛していたいたんだと、知るたび私は涙する。
昔の女のことなんて、一切合財お忘れなさい。
過去の記憶に縋りつき、意味なく涙。はらはらと。
あなたのことを私も記す。
詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
私は貴女が好きでした。
今でも変わらず好きなのに。
やはり叶わぬこの恋は、どこかに置いてくればいい。
大好きです。大好きです。
伝えきれないこの想い。重い重い重り。
服の好みを変えたのは、貴女の隣が似合うため。
煙草の銘を変えたのは、貴女が好きな香りだから。
酒を控えるようになったのは、貴女が酒に弱いから。
私ばっかり酔っていちゃ、まともに話もできないでしょう。
貴女のことが好きだから、告白するのはやめましょう。
貴女のことが好きだから、貴女の恋を応援します。
貴女のことが好きだから、友人としてそばにいさせて。
詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
あなたはその時、一喜一憂を記していた。
あなたはその時、喜怒哀楽を記していた。
その時のあなたは、"其処"にしか吐き出せなかったの?
その時のあなたは、"其処"に何を記そうとしたの?
あなたは今、一喜一憂を表現する。
あなたは今、喜怒哀楽を表現する。
今のあなたは、"此処"に吐き出す必要はないの?
今のあなたは、"此処"に記さないの?
私といるのは楽しいですか?
私といるのは楽ですか?
私に直接感情示すから、"此処"に吐き出す分はないの?
それなら私は全部受け止めよう。
あなたを独り占めするために。
詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
このベッドで何回眠った?誰と眠った?
このベッドで何回キスした?誰とキスした?
このベッドで何回抱かれた?誰に抱かれた?
このベッドで何回泣いた?誰を思って泣いた?
さぁ、ベッドを捨てようか
この部屋で何回眠った?誰と眠った?
この部屋で何回キスした?誰とキスした?
この部屋で何回抱かれた?誰に抱かれた?
この部屋で何回泣いた?誰を思って泣いた?
さぁ、部屋を捨てようか。
私は何回眠った?誰と眠った?
私は何回キスした?誰とキスした?
私は何回抱かれた?誰に抱かれた?
私は何回泣いた?誰を思って泣いた?
さぁ、私を捨てようか。
詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
貴方のことを愛しています。
相も変わらず同じ世に。
貴方の想いを受けとめようと、
されど想いは多すぎて、
されど想いは重すぎて、
器は壊れてしまったわ。
中身は零れてしまったわ。
零れてしまうことが恐ろしく、
壊れてしまうことが恐ろしく、
私は其処から逃げ出した。
置いてきてしまった貴方。
ひとりぼっちで隅に寄り、覗く私の影をみる。
自分勝手でごめんなさいね。
貴方のことを愛しています。
相も変わらず同じ夜に。
されど私は人のもの。
貴方の元へはもう寄れないの。
詩人:一羽鳩 | [投票][編集] |
特別って何?
恋人って何?
あなたのことは好き。
でも、愛してるとは言わないわ。
だから愛してるとは言わないで。
愛なんて重いもの、私には背負えない。
愛した人だけこっそり言うの。
小声でひっそり『愛してる』
好きです。
貴方が好き。
あなたも好き。
あの子も好き。
みんな好き。
でも友達以上で恋人未満。
嘘は吐いていないでしょう?
本当のことは言わないわ。
ガラス細工の小さなケェスにしまっておくの。
見えるようで中身は見えない。
見たけりゃ割ればいいじゃない。
警報機のような嘘なんて張ってないわ。
ガラスケェスでまわりが埋まり、積みあがるたび私は思う。
嗚呼、孤独。
ガラスの壁に包まれて、傷付かない分寂しいの。
ガラスが割れれば怪我するわ。
今まで溜めてきた分の痛みだもの。
さぁ、いつ傷つきましょう。