詩人:chieko | [投票][得票][編集] |
私の手の中で薄いガラスが ぱりん、と割れて玉のような血の雫がぽたりと落ちていく
心もこんな風に割れたりするのだろうか
ぱりん、と呆気なく たくさんの傷を思うと少しだけ哀しくなった
一人でも生きていける≠ニ今でも私はそう言い切れるだろうか 人の腹から生まれ、たくさんの手に導かれながらようやく生きて来た私だと言うのに
砕けたガラスの破片を拾いながら思った
私の心の破片を
拾ってくれた たくさんの人の事を
いつか誰かの心の破片を拾って
微笑んで渡せたらいい私にたくさんの人が 当たり前のようにしてくれた時のように