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ちぃふぁんの部屋


[20] 君は僕の手の中で眠る
詩人:ちぃふぁん [投票][編集]

虚ろな瞳をして動かない体誰かが持ち上げる

瞳が合った瞬間その人は驚愕の顔をした

涙など出なくて凍りついた



AH 苦しかった 嬉しかったのかい?

最後だと分かっていたのに

いつものように笑顔で話しかけた



ありがとう ありがとう

君といた日々は忘れないよ

君の感触を 温もりを忘れないよ

忘れられない 忘れたくない

僕の手の中で眠る可愛らしい君を



「なんで?」と問いかけても、君はもう亡骸



そんな瞳をされるなんて

体の力が全て抜けてしまって

歌に励まされ、君との想い出に泣けた



悔しいような騙されたような脱力感に襲われ

ただ胸がキリキリと痛む



見たくない、こんな時

時を戻して欲しいと願う

終わってしまった事、だけど...



君が生きていた頃、いつも心を癒してくれたね

何だか呆気なく感じる

命は儚過ぎる それが命取りに成る

ただ今は安らかに眠って欲しい



一緒にうたた寝をした事、君は憶えているの?

少しでも幸せだったと想ってくれているのかな



君は本当に可愛くて大きな存在だった

小さな体を何度も撫でては抱き締めた

想い出すと頬に涙が伝う

しばらくすればまた同じ季節を過ごすけれど

君はもういない...



ねぇ これは神様がくれた悪戯なのか?

悲しむ人 冷えて動かない体 窪んだ瞳

僕を残して君は天国へ連れて行かれてしまった



夢の中で同じ光景を繰り返す

あの日から心から笑う事も無いよ

そう 壊れてしまった僕の心



大切な宝物を失ってしまった

君のいる生活が当たり前だったから

幸せと想えていたから

だから僕は笑えない

君が生きていないなんて信じない



嘘なんだ 君が死んだなんて嘘なんだ!

2005/04/08 (Fri)

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