詩人:ちぃふぁん | [投票][編集] |
雲間から降り続ける白い雪
ちょうど君のココロに似ていた
触れると溶けてしまう様に
切なく僕のココロに染みる
歩く度手を繋ぐ相手がいないのが寂しくて
家に帰る度「ただいま」を言う相手が
君がいないのが悲しい...
もう僕のココロは冷え切ってしまったよ
あのドアの向こうに君がいるのに
僕の鍵は錆び付いてしまっている
君を抱き締めてやりたいのに
今はその体も亡いのだと知る...
あぁ何故...?
どうして君は消えてしまったんだろう
白い白い雪の様に積もりもせずに
僕に別れも告げずに...
溢れる涙もいつかは河となって
君のいる場所へと流れ着くだろう
冗談で言った言葉達を呑み込んだ
忘れられない君との想い出を
アルバムに挟んでココロの奥にしまい込んだ
だけどいつまでも涙が止まらない
蛇口をひねった水の様に流れ続ける
いつしか雨になった僕の涙は
いつかは河となって
君のいる場所へと流れ着くだろう
悲しみに埋もれていてはいけないと
すぐ側で君の声が聞こえた様な気がして
振り向いてもただ風が空を切るだけ...
「サヨナラ」じゃなくて「またね」と言うよ
でなければ僕は寂しくて死んでしまうから
だから君の写真は置かないでおくよ
忘れたい訳じゃなくて
君はいつでも僕のココロの中に生きているから
「大丈夫だよ」と呟く僕の頬に
一瞬君の唇が触れた
今も変わらず振り続けている
君は僕に振り続ける白雪姫...