詩人:ちぃふぁん | [投票][編集] |
人生は勉強と練習ばかり
いつでも何かを追い掛けている
追い掛けて 追い掛けて
その間に躓(つまず)く事もあるだろう
身体に付いた砂を払いながら
立ち上がろうとする僕に手を差し伸べる人がいる
「人は一人では生きて行けない」と
神の様に語る君をいつも見ていた
嫌な事に出逢った時
いつも目を背けていた僕
そっと背中を押してくれた君の手が
僕の背中に吸い込まれる様にして消えた
だんだんと生きるコツを掴めて来た僕は
ゆっくりと君の事を忘れ始めた...
___For Years...
「ギターが弾ける様になった」と
はしゃぐ小さな少年を褒めながら
そんな些細な事で喜べるのを羨ましく思う
さっきまで降っていた雨が急に止んだのを不思議に思いながら
眩しい日差しが照りつける歩道を僕は歩く
あの日無くした大切な何かを求めて...
靴の裏で跳ねる水の感触を感じながら
ポケットに手を突っ込んで歩く
ただ、ひたすらに
何かを思い出そうと頑張ってみる
下を向いて歩く僕の前に誰かが立っていた
立ち止まる水たまりの中で
水面にあの時の君が映ってた
僕は気付いた
あの時から君は僕の中にいたんだね
僕を助ける為に...
『人は一人では生きて行けない』
今、聞けば切ない程 身に染みる
それは昔いつも君が言ってた言葉
僕は今まで君に助けられて生きて来たんだね
忘れてたモノを見付けたモノに替えて
___今、人生を大切に生きると誓うよ