詩人:ちぃふぁん | [投票][編集] |
紅色の空に夕日が沈む頃
君は若かった頃の自分を思い出すのだろう
僕は君を好きだった想い出を雨の中に残して...
君は傘も差さずに冷たい雨の中へと走り去って行った
だから僕は雨が降るたび君を想い出す
僕の背中に君と似た人の影が映るたび
何故だか僕の胸はもどかしい
幾度となく君の後姿に名前を呼びかけたけど
一度だけ振り返り、君は泣いていた...
あの時の涙の色が忘れられなくて...
僕は知る
ずっと心の中で鍵をかけてしまっていたハートのかけらを
君が溶かしてしまった事を...
地雷を踏んだようなショックを受けた
いや、僕は地雷なんて踏んだ事は無いけど
君は僕から逃げ出して行ったんだね
馬鹿だなぁ 悲しくさせないでくれよ
過ちを犯してまで君が手にいれたかったモノ
未だによく分からないけれど
なぁ 君には愛があったのか?
僕が君を嫌うとでも思ったのか?
分からないよ 君も僕自身も
あやふやな感情なんていつか捨ててしまいたい
誰だってそれは同じ事だろう
雨は涙から出来てるって事
たくさんの人の流した涙が思い想いに降らすんだ
あの日の雨はきっと君の涙だったんだろう
変な奴だと笑ってくれても構わないけど
我を忘れてしまわないように気を付けるんだよ
時々自然に還って考えてみるんだ
僕等が生きてる意味を
馬鹿げてると思うだろう
だけど君の方がよっぽど馬鹿げてる
そんな弱い人になんか、なって欲しくなかった
僕も今日からは雨を降らすよ
君と同じように...
結局僕も君と同じ弱い人間なんだよ
だから大丈夫 涙を流してもいいよ
だけどその分強くなってね
「僕の事を思い出したら雨を降らせてね
君の事を思い出したら僕も雨を降らすから...」
そんな約束はもう出来ないかな...?
それだけ君に伝えられたら僕は逝くよ
君の知らない場所へ
さよなら、元気でね...
好きだったよ...