詩人:ちこ | [投票][編集] |
ただそこにある蒼穹は 果敢なく美しい
誰にも仰がれることなく ただそこにある
手を伸ばしても届かないその姿が
戻らないあの人に重なって見えた
忘れられない思い出が 私の心を震わせる
消えることない悲しみが 私の目を潤ませる
時間は砂のように零れ落ち
私の手のひらから逃げていく
いくら願っても止まることのない流れは
私を遠ざけるかのように 明日への道を辿って行く
ここには空がある
ただ青い 遠い空が
私は地にいる
その青に思いを馳せながら
私は地にいる
忘れられない思い出と
消えることない悲しみを抱え
一人あなたをみつめながら