詩人:ふじこ | [投票][編集] |
あたしが どれだけいじけても
あたしが どれだけじらしても
あなたは すぐ あたしにキスする
そしたら あたし 素直になっちゃうじゃない…
そんなの ずるい
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つないだ大きな右手も
おそろいの リングが光る 左の薬指も
茶色っぽい かたい髪も
あたしを じっと見つめる目も
不器用な キスも
あたしをからかう時に見せる いじわるそうに にやける顔も…
全部 全部
愛しい
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「好きだよ。」
あなたは言う
あたしは 黙ってうなずくだけ
恥ずかしいから
簡単に
好きって言える気持ちなら
あたしは あなたに抱きつきたいけど
いろんな気持ちが 溢れてきて…
あなたを見つめるので 精一杯で
夕日が沈んでくと
気持ちも 高鳴って…
もう どうしようもない
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あたしを乗せて
このままどっか遠くに連れ去ってよ
この川沿いの道は
まだまだ長いよ
あなたの背中が愛しいよ
あたしはだまって
あなたのぬくもりを感じてるから
川の水面はきらきら光ってる…
もっとゆっくり走ってよ
早く家に着いちゃうから…
もっと一緒にいたいのに
せっかちなあなたは
門限に間に合うように
あたしを乗せて
懸命に走る
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早起きは苦手だけど
毎朝偶然を装って
あなたに会えるようにと
早く起きて 早く家を出て 早歩き
最近はドキドキしすぎて はりきって
私が早くこの道を通る
こんなにもあなたが好き
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ほら見て もう桜のつぼみがこんなに大きくなったよ
あなたは笑って もう春が来るね と あたしに言う
ねぇ見て あたし去年よりも背のびたかな
あなたの肩に あごがとどいて ちょっとせつない
桜の花が咲く頃も まだこうしていられるのかなぁ
一緒にぃて いつまでも 忘れないで
制服着たあなたの 広い背中は
離れてく どこに行くの? お願いここにいて
名前も呼んでもらえない あたしは静かに…目をつむって
砂ぼこりがたつ 桜が咲きかけた 午後の校庭
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恋とかじゃない
束縛したいけどしきれない
嫉妬さえ混ざる この感情
あんなに せつなくなるのに
こんなに ムカついてくる この気持ち
一体なんなの