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MINAの部屋


[9] 多摩川の思い出
詩人:MINA [投票][編集]

いつだっただろう?
月明りに照らされて
僕たちは遊んでいた
晴れた夜空に
まるいお月様
まるで子供に戻ったように
ばかみたいにはしゃいで…

「おまえ、好きな奴いるのか?」

一瞬時間が止まったかと思った
「いるけど…教えないよ」

心拍数が急上昇するのがわかる

「なんだよ。俺の知ってる奴か?教えろよ。俺応援してやるから」

「やだよ。だって…」

これ以上言うのが恐かった

「だって…。なんだよ。あ、もしかして俺だったりする?笑」

小さくうなづいてみる

「まじかよ…」

静寂が二人を包む

お月様が雲に隠れた瞬間…
そっと唇を奪われる

「お前が言わないなら俺の好きな奴教えてやる!…お前が好きなんだよ…」
まるいお月様に照らされて
抱き締められたその腕が微かに震えていた

遠い日の思い出…
ふと蘇る…

2006/04/16 (Sun)

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