魅惑色の気まぐれな夢に翻弄されて気絶するほど真夜中に眠る廃墟で生きる術は誰も教えてくれない小さな天使から零れ出すほほ笑みは宇宙に張り付けられた煌めく星でさえ敵わない絵空事のような物語身体の端に杭を打ってごっこ遊びは終りだと私の中の青白い脳に言って聞かせる優しさに怯える苦しさに悶える指の先から流れるオアシスは悲しまずに逝ったまもなく果てしなく深い眠りが訪れ夢の種をまいていく
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