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☆桜歌☆の部屋  〜 投稿順表示 〜


[341] 器(うつわ)
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俺という器は
一体何で満たされるのか?

からっぽの器のまま
俺は生きている

大した器でもないのに
デカい器だと信じて

満たすものを探している

2011/01/09 (Sun)

[342] 白黒写真
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記憶はだんだん
色褪せて薄れゆくもの

だから人は生きてゆける

悲しいこと苦しいこと
そんな記憶を全部
鮮明に覚えていたら
誰一人生きてはいられない

だけど色褪せて薄れても
消えてしまわないから
人は強くなれるのでしょう

2011/01/09 (Sun)

[343] 懐中電灯
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夜の闇を怖れて
立ちすくんでいたら
夜明けなんて知り得ない

あなたには
素敵な明日があるのに
まだ歩ける力があるのに

あなたを見てると私はただ
あなたを導く光になりたい

残り僅かな電池でも
あなたのそばにいたいから

2011/01/09 (Sun)

[344] 将棋盤
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じぃちゃんに貰った将棋盤

代々受け継がれてきた
この将棋盤は
かつての大戦をも知ってる

じぃちゃんも
俺がちっちゃい頃より
大分年をとった

じぃちゃんは年をとるのが
イヤではないと言う

そんな言葉が暖かかった

じぃちゃんの子供は
女の子だけだったから
俺が産まれた時
心底嬉しかったと言う

きっとこの将棋盤も
俺の子供たちに
受け継がれるのだろう


ひ孫の顔も見せてやるから
元気にいてくれよ
じぃちゃん

2011/01/10 (Mon)

[345] 心の置き場
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心をどこに置こうか?


君のそばに心を置こうか?

君のそばなら
僕は幸せかもしれない

だけど君の心のそばに
心を置いては
互いの心の内が
見えすぎてしまう

そうしたらきっと
君は僕の心に
僕は君の心に合わせた
生き方しか出来ない

そんな風に後手に回っては
君も僕も自分の心を
忘れてしまうから

心はいつも
君は君の僕は僕の
胸に置いておこう

2011/01/11 (Tue)

[346] 「好き」って言葉の意味
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君のことを待つ
夢を見ました
雪が降りそうな
昼下がりの天気でした

夢から覚めた僕は
届くはずもない大空に
まっすぐ手を伸ばしていた

暖かいこの街では
めったに降らない雪を
両手に掴みたかった

届かないとわかっていても
僕は冷え切った両手を
伸ばさずにはいられない

遠い遠い願いも
叶うことがあるんだね
本当に嬉しくて仕方ない

僕が一目惚れした君は
高い空から舞い降りた
手のひらに乗せた
白い白い雪の華・・・

2011/01/12 (Wed)

[347] 裏ってさ?
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裏と表は一体

心と書いて「うら」
面と書いて「おもて」

実際に辞書でも
引いてみるといい



人間の裏は
目に見えないらしい

2011/01/12 (Wed)

[348] 悪漢〜ピサロ〜
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本当の悪人は
決して悪人には見えない

悪行を悪行と思わず
人間を人間と思わず

心に宿すは純粋な悪
汚れのひとつもない悪


世間で言われる悪人は
その真似事をしているだけ

生まれ持った才能でしか
本物の悪人にはなれない

2011/01/12 (Wed)

[349] 花の咲く場所
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手を伸ばせば届く花でも
摘み取ったら
いつか必ず色褪せてしまう

僕はどんなに美しい花が
花瓶に飾ってあっても
綺麗だとは思わない

2011/01/13 (Thu)

[350] 使い古された言葉
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何万回も何億回も
数え切れないほど
世界中の人が口にした
「愛してる」なんて言葉も

君に告げる時には
こんなにも美しくて
素敵な響きになるんだ

2011/01/13 (Thu)
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