詩人:☆桜歌☆ | [投票][編集] |
世間は活きている
理屈は死んでいる
そう言った勝海舟先生
勝先生ももう亡くなって
幾年も過ぎていったが
生きている命を守らずに
死んでいる理屈を
大切にする意味はない
生きていること以上に
価値のあるものなんて
俺はないと思う
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夜空の星はいつも瞬いて
どこか懐かしいあの日を
思い出してしまう
恋人同士で眺めるのは
夜空なんだと思う
僕もそうだった
これから流れる
時はきっと
僕の中の想い出たちを
一つずつ攫っていく
星の光は
何百年前から届く
そんな空には
何故だろうか?
想い出が多いんだ
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愚人は
金が全てだと言う
それならば
金しかない生活をしてみろ
腹は満たされず
遊ぶ相手もおらず
金を積み上げているか?
金は結局
経済を動かす歯車の
潤滑油にすぎない
金は金だけじゃ
意味を成さない
つまりこの世で一番
価値のないもの
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部屋の明かりを消して
カーテンから漏れる
月の明かりを眺めていた
妙に静かな部屋には
心臓の鼓動が響いていた
何も無い静かすぎる帳に
明日の天気を祈りながら
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誰も歩いていない
日曜日のキャンパス
日曜日なのに
色んな音が響いている
僕の歩く靴の音
野球のバットの金属音
テニスのラリーの音
色んな音が聞こえる
これから過ごす時間も
色んな音と一緒のはず
もうすぐ桜の咲く季節に
僕の音は響くのだろう
強く自分の音を
響かせよう
雑踏にかき消されて
しまわぬように
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大好きな君の
青く澄んだ目に浮かぶ
月は何億年も
この場所を照らしている
君との出会いは
この桜の木の下
初めてのデートは
三日月の夜だった
桜の舞う季節が近づくと
月が顔を隠した夜も
君の目には三日月が
浮かんでいるような
そんな気がする
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風は今日も旅をしている
色んなところを巡って
懐かしい故郷の匂いを
運んでくれる
そんな匂いを感じると
つい涙がこぼれてしまう
今でも心の中の
思い出のあの場所は
柔らかな風が吹いている
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小学校の頃
桜の木の下に埋めた
タイムカプセル
それは誰にでもあること
高校も卒業して
君と別れて6度目の春
僕は大学生になった
6年ぶりに
君と連絡をとった
幼なじみだったあの頃
今思うと懐かしい
久しぶりに会おうか?
そうやって
さりげなく言えることが
嬉しかった
お互い会いたいって
普通に思えることは
もっと嬉しかった
あの頃は素直に
言えなかった
“好き”って言葉
心の中に埋めた
タイムカプセル
2人で開けようか?