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優奈の部屋


[14] 思い出
詩人:優奈 [投票][編集]

「寂しい…」
「逢いたい…」

本音でも本当は言葉にしたくないんだ
貴方を困らせてしまうから…

時が来れば あの春風のように拭き抜けて
私の手の届かない所へ行ってしまう貴方に
そんな「寂しい」なんて言えない

貴方が自分で選んだ道を歩もうとしているのに
私のワガママで行く道をふさいではいけない

だから私は…「寂しい」なんて…言えないんだよ

いつも笑顔で「大丈夫だから」って
「ちゃんと待ってるから」って
そう貴方に伝えたいんだ

それでも言葉にしてしまう…
「寂しい」「逢いたい」だなんて……


その言葉を口にするたび
貴方との想い出に触れるたびに
貴方が恋しくなって仕方ないのに
本当は傍にいたいのに…

旅立つ貴方を見送りを
ただ黙って笑ってこらえるしか出来ないのかな…

本当は泣き叫んで「行かないで…傍に居て」
そう言いたいのに…
何かが詰まって声にならないんだろうな

貴方にそんな想いが伝わらないように
私は願う…

春風と共に旅立つ君を
笑顔で見送りたいから

貴方が不安にならないように
いつだって貴方への想いを伝えてあげる
「大好き」って…何度でも囁くよ

貴方が疲れたら癒してあげるね
すぐ傍にはいけないけど…
言葉なら送れるからね
逢えた日には沢山甘えてくれていいから

どうか逢えるうちに…今のうちに
私に立ち上がれる強さを…想い出をください

2006/02/26 (Sun)

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