詩人:伊藤 早紀 | [投票][編集] |
高速バスの帰り道
真っ暗な街に 車のライト
見つめながらただ
涙が止まらなかった
大好きな人と
ずっと一緒にいて
すごくすごく楽しくて
沢山笑って
行った場所とか
言われた言葉とか
一緒に食べたものとか
一気に思い出したよ
全部が光っていて
私の心の中で
絶対に無くならない
大切な思い出になったんだ
なんでだろう
悲しい思い出じゃないのに
涙が止まらないのは
なんでだろう
一生の別れじゃないのに
涙が止まらないのは
その人が好きで愛しくて
でも遠くにいるから
帰りが名残り惜しくて
たださみしくて
でも、ひとつ思ったよ
私は、あなたを支えたいって
今更消すことなんて出来ない過去を
どうしようもない痛みを
私に伝えてくれた彼を
ずっと支えたいって
痛みを痛みだと感じなくなるくらい
ちゃんと「思い出」になるように
私がそばにいてあげる
どんな出来事も
貴方の味方になるって
きっとわかるから