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♪羽音♪の部屋


[104] 階段落ち
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


いつも私は
よく転けるし
階段から落ちる


そんな私を
よく知っていたのか
一緒に居るとき
私が少しでも躓くと
アナタは咄嗟に
支えてくれたり
抱き留めてくれた


「おっと、危ない」って言って

そんなアナタが
心強くて格好良くて
大好きだった


いつも私は
よく転けるし
階段から落ちる

久々に滑って
階段から落っこちた


外で「ひあっ」と叫び
尻もちをついた
横を見ると
男女の集団が居て
落ちた瞬間から
見られていたみたい


片足を上げたまんまで
靴まで吹っ飛び…

痛みで涙目になりながら
ふとアナタの言葉を
思い出した

「僕が傍に居るときは
絶対に守るから。
転ばせないから。」


「………」

痛い、痛いよ
強打した痛みより
心が痛いよ


そして酷い痛みが
消えないなと思ってたら
尾てい骨にヒビが
入っていた


「…………」

私はアナタが居なきゃ
自分の身さえ満足に
守れないのかと思った

2016/01/25 (Mon)

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