詩人:♪羽音♪ | [投票][得票][編集] |
忘れることが
簡単に出来るなら
こんなに苦しまない
失ったものは
もう元には
戻らないから
せめて無理にでも
忘れてしまおうと
思ったあの頃
いつもなら
吹っ切れた筈なのに
いつもなら
諦めがついたはずなのに
何故か心も体も頭も
言うことを聞いてくれない
貴方を求めてしまう
欲望と理性の間で
振り子の様に揺れ動く
手が届かないと
分かっていても
手を伸ばしてしまう
私にとって好きな人は
いつも高嶺の花だった
だからいつも
指をくわえて見てるしかなかったよ
近いようで遠い存在
だから少しでも貴方に
近づきたかった
幸せも辛さも憎しみさえも忘れられるのならこんなに悲しまない
忘れようとすればするほどに 色濃く鮮やかに刻まれていく
好きでも貴方に
恋なんてしないと
決めていたのに
いつの間にか
撃ち落とされてた
好きな気持ちが
絡みついて離れない
全てを忘れ去れるのなら こんなにも苦しまないのに