詩人:bin | [投票][編集] |
鈍くなってきた。
もっとビリビリしていたいのに
もっとモヤモヤしていたいのに
年とった。
この艶のない感覚は何だコラ
諦めたか
ラクチンな方法を見つけたか
おれの生活なんて
前と大して変わっちゃいないのに
良いんか
それで良いんか
箱はまだ持ってんだろ?
何が入ってる
何を詰めてきた
早くふた開けないと
腐っちゃうぜ
”僕らグリーン 胸にはゴールド”
音にゆらゆら揺れながら
もう一度
もう一度
何回も何回も
土と一緒に光るのさ
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もう誰も住んでいないあの家の前は
寂しくなるから通らない
子供がいつも持ち歩いている
無垢な入れ物のように
白黒赤青詰まってて
多分
もう何も入らなかったんだろう
突然破裂してしまったかのように
引っ越した
何度も上の住人が変わり
湿気が多くて
全然良い家ではなかったけれど
今考えると
17年間あの小さな空間が
母と姉と俺の距離を守ってくれたんだと思う
最後の日
真っ暗で何もない
その部屋に座り込み
たまらん思いで頭を下げた
住む家が変わっても
生活は変わらない
あの家はいつも通り
周りに背の高い雑草をいっぱい生やし
開き直った様にそこにある
誰も居ないまま残ってるくらいなら
無くなってしまえばいい
寂しくなるから
無くなってしまえばいい
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羨ましいと思った
けれど君は
その部分で苦しんでいて
俺には見えないものを抱えていました
反対に
俺が苦しんでいる部分を
君は羨ましいと言った
人はどんな事で苦しんでるかわからんから
先ずはがさがさのこの手を
なんとかしよう
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何もかもがあやふやで
混乱してた
白昼夢の様な毎日
不思議なのは
あの頃感じたことが
今でもはっきり
残っているという事
そしてそんな時期に
考え
もがいて
やっとこさ出した答えで
自分を
つくっていくという事
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歌は歌
自由でなけりゃ
真の心を歌わんで
誰の心に響くのか
夢は夢
自由でなけりゃ
窮屈な世をはみ出さんで
何処へ向かって走れるのか
影は影
自由でなけりゃ
己が根っこをぶった切りゃ
歩くどころか立てもせん
人は人
自由でなけりゃ
君が心に触れなけりゃ
俺は人にも成れはせん
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渋谷を歩いてて
ふと思う
こんなに大勢の人がいて
色んな人種がいても
知らねえ奴しかいねえ
当たり前か
何かきっかけがあれば
出会いなんて
くさる程あるのに
誰かと繋がりてえな
無性に
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気付くのが遅かった
なら
気付いたとこからはじめれば良い
だって
はじめなきゃ
いつまでたってもはじまらねえんだぜ
ダメだと思ってるうちは
やっぱダメなんだよ
自信を持てとか
そんな鬱陶しい台詞はどうでもいいから
とりあえず
歩いてみれば良い
踏み出せば
その一足一足が道になるっておっしゃってます
アントニオ猪木さんが
迷わず行けば
ちったぁ変わるぜ
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風で雨雲は流れた
女の子は傘をたたんで
嬉しいとも哀しいともいえない目で
なんとなく笑う
少年はその表情にやられてしまった
「もう何も探さなくていいよ」
太陽の下で
紫色の花が咲く