赤い傘を広げた女の子に 雨が降り注ぐ寂しそうな顔 濡れ濡れ加減あざやかに「私には重たくって凌げないよ」あまりに突然の暗闇に声を失って錆びついた心で涙も出ない 歩けない「それでもまだ少しだけ笑えるんだよ」ガラになく もう一度あの花を想う止まり損なったその勢いで雨で出来た鏡を超えていくまた誰かに出会えるだろうまた誰かを信じれるだろう
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