少年は哀しいほど青い風を連れて来た 土砂降りの中 濡れ濡れ加減あざやかに「雨の中を飛ぶ鳥が綺麗なのは何故だろう」みがいてもみがいても決して落ちない染みがそう思わせる遠い遠い靄の中景色と溶け合う赤い傘 「こんにちは」疑いなく もう一度あの花を想う止まり損なったその勢いで雨で出来た鏡を超えていくまた誰かに出会えるだろうまた誰かを信じれるだろう
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