詩人:#聖 | [投票][編集] |
不快じゃない進度
足元から上っていく
不快なだけの思考
首元に溢れていく
寒い
寒いんだ
手を握ってくれ
飲み込んだ
さよなら
どこかで
凍えてないだろうか
作りこんだ
この顔
ここまで
辿りつかないだろうか
その日が来ても
知らないふりをして
暖かいところに
逃げ帰るといい
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透き通った私で話をしてみたい
痕 ひとつ増やした
緩い 脈動
濁ってる
別れも再会もないよ
体内を巡ってるよ
話してるんだよ
話してるんだよ
心はひとつしかないのに
緩い 孤独
まだ濁ってる
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明日、僕が消えることが出来たら
すぐにでも忘れてくれ
これでよかったんだ
僕は僕を愛せない
あの頃はなんにもなかったし
僕は不幸だった
月日が流れても変われなかったし
僕は不幸だった
不幸だと思う僕を
ちょっと認めて欲しいだけさ
統率が取れてる世界は
とてもそれを嫌っているだけさ
明日、僕が消えることができたなら
鼓動も傷痕も残さず
消えることができたなら
誰の記憶からも
残らないんだろうとか
僕は本当に幸せなんだろうかとか
疑問はつきないけど
吐き気も悪寒も
後悔も悲観も
確執も願望も
とまらないけど
なんにもできないから
全てから排他されるだけ
それだけだけど
この世界も
これからの未来も
嫌いになれなかった
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真ん中にいても誰も見えてないんだって
なんでも努力で片付けるんだって
常識に染まれば楽なんだって
くだらない
忘れることなんて怖くはないよ
それでいいんだよ
それだけ言って欲しかったんだよ
出来損ないに色はないさ
輪となる 手を繋いでいるさ
今、憎しみの輪の中で
軸となる 手を囚われて
逃げられないよ
出来損ないにさえなれなかったさ
泣いたっていいよって言ってよ、それだけだったよ
鮮やかに消えて 色に染まって
切り刻んでく
今、言葉に棘刺して、俺の血が滲み出す
今、言葉に棘刺して、俺が全部消えてく
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眠くなるまでご一緒に
話したいことも色々あるけれど
いつものように
お前の事なんて聞きたくない
というあんただから
どうか
幸せよって囁いて
さらにこの耳を火照らせてくれ
嘘でもね
ああ
気づいてるっていっちゃいそうだ
ああ
久しぶりだ
気持ちがいい
今なら全部吐き出せそうさ
ききたいって?
それなら
最後ひとつだけ
月も花も後回しでいいから
並び立てたその戯言に
今すぐ意味を与えてくれ
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そもそも
筆で貫けば
命は終わるという
その発想が
既に反していて
そもそも
筆で描けば
誰かが愛してくれるという
その発想が
既に見下しているのだ
ああそうだ
皆孤独なのに視線なんて合わないものだ
墨塗れになって
真っ黒な体に
書かれている言葉が
呪詛ではないってこと
裸になっても気づけないのは
単に
お互いに涙で滲んでるからか
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止まっていたんだ
黒いままだったんだ
俯いたら
視界の上あたりを
ゆらゆら
案外気持ちは前向いてんだよ
でも顔をあげるのは怖ぇんだよ
いつかは赤色でも染めてぇんだよ
いつまでたっても黒いままなんだよ
ああでも
いざとなったら切ればいいや
そうさ
どの道切りたがられてるんだから
怖ぇよ
でも前を向きたいんだよ
蔑まれてる
この血と同じ色にでも
髪を染めて
歩いてみようか
視線を独り占めして
切ったことをたくさん後悔させて
そのあと
僕が僕を切ればいい
たったそれだけさ
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そうさ
大丈夫さ
きっと笑える
そうさ
笑えるよ
だからあんたも笑ってみろよ
暗いこの空も
くすんでいく明日も
透明な昨日も
全部許してる
人って字何百回飲み込んで
目を閉じて
何年も前のこと思い出しながら
震えてる身体抑えながら
それでも
笑ってやるさ
そう
息を吸い込んで
この扉の取っ手を掴めば
過去が
こんなに近くに
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関節の鳴る音はない
静かさ
静かの中に折ってる
何も戻れないよ
何もないよ
必死に数えているけど
この指を折っているのは
たくさんの空白が虚ろにしていく
その中で
あといくつ戻れれば
全てが許せるのかと
必死に思い出だそうと
数えて