詩人:#聖 | [投票][編集] |
わかっていたんだ
悔やむことも
凍えることも
涙が絶えない日々を送ることも
こんな醜い日々を突きつけられることも
孤独を選んだことも
だけど
だけど
わからないんだ
消えれないことも
消えないことも
頭に響く言葉に苛まれることも
こんな醜い日々を背負うことも
孤独を選んだことも
迷ったまま歩んだ道も
体に残る沈黙も
愛してるって響きの痛みも
僕だけにしか
わからないんだ
だけど
だけど
ふと思うんだ
もしも
違う形で出会えば
良き友に戻れたのかもしれないと
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彼は私
私は彼
彼はこの数年間
その言葉の意味を噛み締めて
その度に
強く
また
弱くなっていった
そして
あの言葉を放たれた時
彼は決心したようだった
私はとめなかった
私は
彼にとっての希望をとめなかった
彼がその時何を思ったのかは知らない
苦悩 罪悪 恐怖
彼はそれに勝利し 敗北した
他者に踏みにじられて
真実を閉ざし
復讐を組み立てていった
彼はその身
彼はその痛みを証明し
その痛みを全てに与えたかった
・・・誰も忘れないように
そして彼はそれを達成したのだ
貴方達を憎むという結論をもって
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この日を
常に望んでいた
疲れていた
黙秘する日々
恐怖する朝
錯乱する夜
その全てに
疲れていた
幸せになりたかっただけ
この狭い世界で
空虚の中で
仮面の下で
独りになっても
幸せになりたかっただけ
それすら理解されないのなら
何処にも赤に染まる理由もない
誰にもこの日を止める権利もない
誰にも理解させない
あなたの証言など皮のよう
冷たくなる体温も
赤く染まる視界も
苦痛に歪むその表情も心地よくて
僕の中で生まれた赤子のようなそれは
お恨み申し上げます と
叫ぶように産声をあげた
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冷たく冷たく
感じる風
囁き 告げた 真実
何故か
壊れた後でも怖い
二人
永久を信じることができず
一人
手首を舐めることもできず
虚しく
響く
二人
寂しさをただ埋め合わせて
一人
孤独をただ恐れて
だけど
今は
一つ
壊れていく世界
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さよなら
本当に 本当に
ごめん
本当に 本当に
崩れ落ちる音だけ
反響
誰かの温もりが欲しいだけ
冷たい風と現と幸せと
私が離せなくなる前に
私が噛みついてしまう前に
どうか先へ
寂しさに凍えるのは私だけでいい
他人を憎むのは私だけでいい
あなたは
ただ
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僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる
「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ
罵倒されるだけが
苦しくて
もどかしくて
認められないだけに
もがいて
もがいて
「誰でもいい」
疲れはてて
投げ出した言葉も
弧を描いて消えるだけ
僕はここにいる
それだけのことを
映して欲しいだけ
ただ欲してる
ただそれだけのこと
弧を描いて
消えた
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強く打ちのめされて
それでも二人を信じたあの夏
翳した三人は
灰になり空へと昇った
真っ直ぐに生きすぎた
きっとそれだけなんだ
なら
言葉は必要ないさ
強く打ちのめされた
それでも二人を信じた一人の僕は
心の底で悲しみへと埋もれた
強く打ちのめされた
それでも「二人」を願った
君を
愛した僕は
心の奥で悲しみから閉ざした
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偶然見かけた
見慣れたその背中
凛と振り向いた
冷たい視線に
吐き出しそうなほどの
恐怖
蠢く
逃げて
銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは
僕の中で蠢く
黒
泣き出しそうなほどの
後悔
蠢く
銀を揺さぶり叫び問う
「生きていい」「死んでいい」
答えは
逃げて
銀の上で叫び問う
「どうすればいい」「どうすればいい」「どうすればいい」
答えは見つからない
どうすることもできずに
僕は