この我慢がついに暴走してこの身を中から食い破り出てきた醜い魔物も僕だとして貴方は絶対に愛さないだろうわかっているからこそ肌は割れそうなほど白く眼はその眼のみをみつめ手は貴方のみを求め口は常に肯定を囁くそうして作った僕を誰もがお前だという僕の中に住む魔物がいつ喉を食い破るのかといつこの身を壊すのかといつその身を壊すのかと怖くて怖くて怖くて月明かり一筋の下ひとりで耐えている
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