止まっていたんだ
黒いままだったんだ
俯いたら
視界の上あたりを
ゆらゆら
案外気持ちは前向いてんだよ
でも顔をあげるのは怖ぇんだよ
いつかは赤色でも染めてぇんだよ
いつまでたっても黒いままなんだよ
ああでも
いざとなったら切ればいいや
そうさ
どの道切りたがられてるんだから
怖ぇよ
でも前を向きたいんだよ
蔑まれてる
この血と同じ色にでも
髪を染めて
歩いてみようか
視線を独り占めして
切ったことをたくさん後悔させて
そのあと
僕が僕を切ればいい
たったそれだけさ
2015/07/10 (Fri)