手の鳴るほうへ
もうさよならなんだね
月日は早いもので
やっと前を見れるなんて思ったら
もうその声は
聴けなくなってしまう
月が照らすのは
誰の孤独や淋しさだけではない
そう 教えられて
やっと 今日まで
その眼に映らなくなっても
その耳に届かなくなっても
どうか忘れないで
桜色に刹那色
ここに有った足音
ここにいたあなた
もうさよならなんだね
どうぞ手の鳴るほうへ
その心から消えそうになっても
その手がここへ
どうかここへ
桜色にあなた色
ここに有る声
ここにいる私
どうぞ手の鳴るほうへ
いつだって呼んでるから
2010/07/16 (Fri)