春の日に桜が鳴る告げたかった告げられなかった言葉が心のこのあたりで揺れるいつまでも続けばいいのにふぶく桜に後ろ髪をひかれて思わずその名を呼んだその名を呼んでた春の日に桜が鳴る次の季節が訪れようと必ずまためくりめくってまわるいつまでも呼んでいたい舞い散る桜に後ろ髪をひかれて思わず立ち止まるとその名と同じ声が聞こえた春の日に桜が木霊したけれど玉響に消えていく
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