目を開ければそこは深い水底手を伸ばせどもその影にすら触れることなく沈んでいくこの身に悲しみが囁くように馴染んでいく誰の手も差しのべられることなくただ 深く 堕ちていく息が奪われる静かに 滑らかに目を閉じれどもその呼吸を感じることなく動けないこの身に悲しみの鎖が沈んでいくいく奪われる意識の中であなたの背中が見えた気がした
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