詩人:あういあ | [投票][編集] |
足の埋むぬかるみに立ち
手の掴む宙で
明日で精算できる今日までの人生を分かる
意識に逆らう両の手が紅く青く手形をつけて命を削っていく
今日が終わる頃には明日が来なくなっていることを祈って過ごした今までを思い出す
感情と鼓動の加速
良いことなんか無い、と良いことを探さない終わりかけの人生が終わる寸前
独り思い詰めるしかない暗い部屋の中、選ばれた人生で自らを絶つ事を選ぶならば
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夢から醒めたくて夢の中を走り回るけど
迷路の中で疲れるばかりで出口は見当たらない
左の壁に沿って歩けばいつか出られると
聞いて居た通りにした結果は今の結果へ導いて
答えなんか無いんだ
出口なんか無いんだ
終わる事でしか終われないんだ
右?左?下?上?
あたしは今どこを向いてて、あたしの右は左に対してどこにあるの?
常識すら通らない。
迷路から居なくなる人を迷路から覗く空に見ながら迷ってしまった自分を恥じた
ここに居るのは
このままなのは
自分自身の責任なのに
気付きながら目を逸らす
迷ってしまった
あたしは人生に今迷ってしまう
何も残らない
何も残せない
声も記憶も薄れて消える
あたしは迷ってしまったんだ
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雨垂れの音が響く白んだ昼
視界もなんだか白んでる
革靴みたいな車が行き過ぎる窓の下
あたしの意識は白日夢
取込まれた揺んだ夢の中
クリーム色の空間で息をしてる
右や左も上も下も無いけれど
ぼんやりした意識は続く
バイタル67
あたしはぼんやりと宙を飛んでた
病院のベッドの上
2本のチューブに繋がれた儘
あたしの意識は宙を飛んでた
揺ら揺ら 揺ら揺ら
揺ら揺ら 揺ら揺ら
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あたしの生き方いちいち口出さないで
そうやってすぐ『心配してやってるんだ』って言う
あなた
寂しい。
嫌いだよ?
自分の道さえ危ぶまれてて
そんな勝手な自分勝手『俺はいいんだよ』
あなた
自分を一番に考えてよ
好きだよ。知らない
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こんなに苦しいの
こんなに我慢して
こんなにボロボロ
こんなに耐えたの
初めてさこんなに
それだけ言っても
それだけ無駄なら
それだけ繰り返す
それだけが抵抗で
出来るはそれだけ
ねぇ、引きずり出して掻き廻してよ。
ウズウズムズムズ此の頭ん中が疼くんだ、むず痒く。
痺れて凍えて耐えてまだ終わらない。
終わらせられる筈なのに
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あなたが永く使っていた
色落ちたあの椅子は
テラスに独り佇んで
今白んだ月に照らされて居る
丸いテーブルに広がった
きれいなクロスには
温かいキリマンジャロが香り
月夜の楽しみへと誘う
わたしは此の椅子と共に
あなたの帰りを待って
一人コーヒーを飲む。
玄関のベルは鳴らない
闇が薄らぐ頃わたしは
静かな眠りに就き
冷めたキリマンジャロを残し
晴れぬ心の闇をさまよう
わたしはあの椅子と共に
あなたの帰りを待って
一人コーヒーを淹れる。
「タダイマ」の声は聞こえない
空が赤くなる頃
私はまたあの椅子に座り
白いクロスを広げ
あなたの帰りを待つ
あなたの好きな
キリマンジャロを淹れて
月は今日も陰らない
雨は今日も降らない
あなたはいまだ......
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欺瞞や嘘を覚えることで大人になれると聞いてまた一つズル賢くなっても
それを決してすることがない何時までも少年の君は
誰かの尺度に惑わされることなく自らの道を進んで
いつか下らない大人たちを笑いながら自殺する。
記憶と繋らない知識では君は汚れた空気を吸い続けられない
嘘吐きは敵を避けることができて、自分を騙せる人間は前へ進める。
研ぎ澄ました鉄に体の熱は奪われる
経験して、嘘を、自己欺瞞を、歩いて蹴躓く事を。立ち上がる事を。
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もうどこにも居れないのと
みずからで居場所をつくってく
そのつよさには敵わない
くうかんは腐るほどあるのに勝手に権利を主張する奴等ばかり
やはりどこでも往けやしない
自由はしんだとは自殺者の弁か
この空虚さこのママに、あたし迄死んで仕舞う。
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黄色い視界
最初から変わらない
最初なんてないのにおかしいね
俺には途中からしかないのに
最初とか最後とかそんなのあるわけないのに
途中にある最初と最後を勘違いしてるだけだ
もうずっと繰り返ししんでいるそれだけだ
涅槃?ない
輪廻?ない
歿?ない
なら繰り返しもないだろ
あるから在る。ふざけてる宗教はふざけてる
占いはふざけてる
私を救いはしない
紙切れのために生き長らえさせる
悪いことをしないように言い包め
ふざけてる
何が。俺が。
誰以外がふざけてるというのだろう選び様もない
ふざけてる、