冠せずだって手には溢れ落ちたものだけで恵まれてるんだって言われた。そう、君も。瞳の闇で映らない明日をわかってるなら知ってるけど私は僕のように笑う君の最期が見えない。僕の目は陰って仕舞って笑わない僕はあなた方のように瞳の闇を冠して飛び降りる不意に。暗やみで反転して往く。不意に。
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