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c_bの部屋


[1] 赤い帽子
詩人:c_b [投票][編集]

早足な人達を追い掛けて生きてきた

進む日足も急いでいるようで

好きだった赤い帽子も、向風で飛ばされてしまった

僕はいつも前だけを見て走っていた

振り向いたら転んでしまいそうで

好きだった赤い帽子は、雨に濡れて色褪せていた

肩を叩かれて僕は転んでしまった

空は青く、雲は白くて、其処には君が立っていた

明日見る景色が違っても

足跡が雨に消されても

その笑った顔が見たいから

君に逢いたいから。僕はこの道を歩いていく。

忘れていた街の景色も、笑顔の感触も思い出した

好きだった赤い帽子をかぶり、僕は再び走り出す

2004/10/11 (Mon)

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