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深く淀む夜は底の方で暗く 気が付けば頬を伝う泪も 綺麗だと思ってました ―トテモ悲シクテ 月ノ眺メ方ヲ探ス 同ジ光ニハ成レナイノ? 君の傍に居る事を望み 其の為の肩書きまで欲して もう、戻れはしないと気付いている。 今夜も、君に見立てて月を見るのでしょう。 丸く光る夜の底は眩い 気が付くと水面に歪む影も 綺麗だと思っていました。 ―上手イ誤魔化シ方ヲ 探ル同ジ気持チニハ ナレナイノ―? 君の声を訊くだけで 全て、満たされていく気がしていた これ以上、失わない様に 両手で耳を塞いで もう、戻れはしないと気付いていた… 今夜も君に見立てて月を見るのでしょう。
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角砂糖を庭に植えて 一杯になる様に 毎日水をあげた でも、 大きくはならなかったの 大人になって解った事 小さい頃は全て 信じていた 幼い美しい夢 忘れたくはなかった… 角砂糖を庭に植えて 一杯になる様に 毎日水をあげる 今度は、 大きくなる様にって祈った。
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煌めく想い
捨て切れぬ感情と
沢山の言葉を紡いだ
そう、其れは
―詩
柔らかな表情
気色の鮮やかさ
未だ見ぬ艶やかな姿
そう、其れは
―視
永久の静寂
広がる暗闇
何も無い世界
そう、其れは
―死
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『お帰りなさい』
其れは、
誰よりも先に
云って欲しかった
言葉―。
当たり前の様に
あまりにも自然に
差し出された
大きな掌。
完璧なまでの美しさ拒む事は罪に繋がる
無意識に触れた
指先は、
切ない程
冷たかった。
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昔々のお話。
二人の若者は罪を犯した
少女が口にしたのは
林檎。
神さえ揺るがす
紅い魅惑。
もしもこれが
本当の話なら素敵。
むしろ、
感謝をしよう。
だって、
この世に愛が
無かったら
僕らは、
生まれて
来なかったのだから、、