玲の部屋
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[1] 序説
僕は今焦っている
早く
この血を散布して
君を暖めないと
早く
この躯が機能する内に
刻まないと、
いけない
違和感でさえ感じれば良い
第三者の目で自分を視れば
きっと目が合う
2005/08/28 (Sun)
[2] 蛞蝓
蹲る
ヌルイ酸性雨
溶ける僕
傘を持った君の足音
地面になるから
踏んで下さい
君がまた
僕につまづいて転ぶ前に
滑る僕
君の目濡らす塩分に溶かされ
2005/08/28 (Sun)
[3] 表裏解体
カーペットの裏に
隠した気持ちに
夢見がちな君が
気付く日は来るのだろうか
林檎みたく
皮を剥いても
甘いとは限らない
苦くても捨てないでよ
ざらつく裏面の上で
寝て
みせてよ
2005/08/30 (Tue)
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