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橙丸の部屋


[12] 失われてゆく風景
詩人:橙丸 [投票][編集]

瞼を閉じれば
そこにある
確にある
けれど
触れることは
二度とない
戻ることは出来ない
失われてゆく風景

ふと振り返れば
そこにいる
確にいる
けれど
交すことは
二度とない
戻すことは出来ない
砂漠の中の砂時計


この手には
二度と
抱くことのない
想い
いっそ
羽でも生えて
飛んでゆけ

2006/01/24 (Tue)

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