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大蛇の部屋


[125] 砂時計
詩人:大蛇 [投票][編集]

サラサラと時を運ぶ

腐り歪みかけた
過去に
未だに苦痛を虐げられる日々

どうしたらいい?

返ってくる言葉などあるわけないのに

自問自答の繰り返し

腹を這上がる虫達
が一斉に口から出ていくのを

ただ泣きながら水に流れて逝くのをみた。

苦しいなんて
言わない
苦しいなんて
言えない

当たり前のように自分が血生臭く腐っていく姿を毎日見送り

何事もないように笑うんだ。

おろしたての剃刀を手首に当てつけた今日の午後。

その時、沈んで消えて逝く砂時計をひっくり返した。


2005/12/04 (Sun)

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