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碧龍の部屋


[2] 前に立ちはだかるぞ
詩人:碧龍 [投票][編集]



動かざる時は
山の如しなあなたは


走り出す時
疾風の如し


炎のように
熱い気持を確認するため
俺がいつもの調子で
ゆっくり返事を
返す間に


もう話題が
峠をふたつほど
越えていて


崖っぷちでキレて
いたりする


そんな時に限ってなのか
そんな時だからこそ
そうなるのかは
想像がつくが


とにかく俺は
忙しくて
説得する時間がねえ


カツ丼食うか
だなんて言えば
きっと目が
キッと釣り上がるから


少し息を弾ませ
あなたを追い越し


前に立ちはだかるぞ


ばかだな
変わらぬ愛の気の数は
林の如しだ


苦情が出る前に
訂正するぞ


森…
いや 樹海の如しだ





2007/11/28 (Wed)

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