詩人:グランギニョル | [投票][編集] |
人の短所しか入らない君の目を
スプーンでくり抜いて
チョコレートに浸して食ってやる
グルグル回る君の目が
僕の奥歯を浸食す
歯と歯の隙間の歯垢を除去して
間と間の隙間の思考を消去して
人の長所を潰してしまう君の手を
象に踏ましてしおりにしてやる
本に挟まる君の手が僕の頭を吹っ飛ばす
知識と知識の隙間が無知なら
君と僕の隙間は罪だ
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真っ青な空
真っ青な顔
何にも気にしない
何にも咎められない
虫歯殺してド素人
無意味転がしてドクロマン
般若心経唱えたら
真っ青な空
真っ青な顔
アメリカ人は真っ青な瞳
歯と歯の隙間の歯垢を除去して
間と間の隙間の思考を消去して
ハンニャハラミダ覚えたら
真っ青な空
真っ青な顔
此処はアメリカ真っ青な瞳
米国ポリスマンに捕まったら
パトロール中のパトロンにチュゥ
死に物狂いの君の笑顔だって僕は平気だよ…
お品書きを写したらアイアムボーサン
ユーユワユー?
お稲荷さんを供えたら
私は高三
寿司は食う?
愛想笑いの君の笑顔だって僕の兵器だよ…
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人生ってなんですか
必ずやって来る死
死ぬ前に何かやっておきたいことがありますか
一週間後に死ぬとしたら何をしますか
あわてますか
何故今しないのですか
死ぬ前にしたいことをするのが人生です
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気付いたんだけどね
ついつい目で追いたくなる
気付いてほしくはないんだけどね
熱烈な視線を浴びせてる
気付きたくはなかったんだけどね
私嫉妬してる
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頭があれば考えることができる
切り捨てられた手足がバタバタと動く
床一面に敷かれた新聞紙
不自由の極みが此処に在る
何も出来ずにただ放心するしかない
頭があるのに考えることすらしない自分は
生きる価値があるのでしょうか
これが生きていると言えるのでしょうか
そんなことすら考えない
ただ放心しているしかない
頭があれば考えることができる
切り捨てられた手足がバタバタと動く
詩人:グランギニョル | [投票][編集] |
腹切り裂いたらお花畑
色鮮やかな世界が誘う
そこはめくるめく夢の世界
ぐるぐる回る天井がくるくる代わる表情が
楽しくって
可笑しくって
腹切り裂いたらお花畑
腹の中が黒い人間なんていやしない
そこはめくるめく夢の世界
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真っ青な空を引っ掻いて
自分が生きていた爪跡を残す
傷口からトロリと青が落ちてきて
顔を濡らす
私の心の限りを憐れむかのように
空はどこまでも突き抜け広がっていた
私は虚しく
手を突き出し
天を仰いだ
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死んだ魚を海に戻す
海面を不気味に漂う
鉛色が鈍く光って
息苦しさを覚える
充血して濁った目がこっちを黙って見ていた
不快感が背中にのし掛かる
この行為を30回ばかり繰り返し
海面に30匹の魚の死体が浮いていた
全員が死んだ視線を投げかけてくる
仕方が無いので下を向いた
すると全員がひそひそと話始めた
ウルサいので耳を塞いだ
強烈な疎外感
例えそれが死んだ魚相手でも
黙らせるために殺してやった
静かに一匹ずつ頭の中で
自分の足元で大量の魚の死体が重なり合っていた
異臭に耐えきれず
死んだ魚を海に戻す
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完璧な化粧が
自信満々に
勝ち誇っていた
優越感に浸っている人特有のあの目
あの唇あの手あの足あの髪あの耳あの顎あの姿勢
明日になればそれらのものが全て意味を成さなくなるのに
明日なればそれらのもの全てが俺のものになるのも知らずに
考えただけで鳥肌が立つね
そのマスカラ落とさせて貰いますから
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耳鳴りベル鳴り
血にまみれて
偽の夜空が回転
反逆者が手を叩き
嘘の天地が反転
毒にまみれて
笑い転げ
無愛想な子供たちの
瞳が釘付け
可哀想な大人たちの
額に口付け
耳鳴り消えれば
優しい天使が
老人を連れ去り
憐れみの悪魔が
子供に化ける
楯突く者は皆殺し