詩人:グランギニョル | [投票][編集] |
目まぐるしい時代の移り変わりに足をすくわれ
思い残すことは山ほどあります
真っ赤なノンステップバスが横切って
私の足元に線引き致しました
不安を掻き立てられるのは非常に悔しいことで
唇を噛みしめることしかできませんでした
清く正しく美しく
それが私のモットーで
今はただ美しくあればとの教えはまっとうできずにいるのです
真っ赤なルージュが横切って
私の唇に線引き致しました
不安を掻き立てられるのは非常に悔しいことなのに
今の私は
唇を噛みしめることすらできないのです
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