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地獄椅子の部屋


[41] 愛の声、黒の道
詩人:地獄椅子 [投票][編集]

散りぬ
いと儚き夢なりや
今際の命を
生きんとし
消え逝く炎の
淋しいこと
悲しいこと
華の永劫は
空虚な涙
凅れた喉
皺枯れ声
詠う者は
皆独り
際限無き愛を
憎悪や欲望を
神亡き世界で
瞳の水鏡に
映しては
慟哭とも
発狂とも
呼びかねない
叫びは壊れる
悪魔が囁く
情念や怨恨
黒く揺れる
華の灯よ
散りぬ刻は
やがて巡る
名付ける親の居ない
小さき夢の如く
いつのまにか、黒は
その声のする方へ


2006/03/10 (Fri)

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