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乙の部屋  〜 新着順表示 〜


[18] 現代に生きる者として
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鳴りやまないベルが煩わしいから、受話器をあげた。
会話したかったわけじゃあない。
……万全な人間関係を築くには、交流が不可欠だと、そう思っているので。
厄介なことを明日に持ち込む行為は不必要だ。

困ったときに相談する相手は決まっていて、
誰それの陰口は誰それへ、
そうやって誰からも反感を買わずに生きてゆくシステム。


……万全など有り得ないと知っていても、
電話線のように、たった一本の繋がりだからこそ、断ち切ってしまうことが怖いわけだな。

喧しいベルがまた鳴りだす。

2004/04/20 (Tue)

[17] カメレオン
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誰とも違う自分でありたいんだよ、と言いながら、
流行りの緑で飾っている。
シルバーよりゴールドが良いのよ、知らないの?
 ──それが主流。

誰よりも緑が似合ってるでしょう
誰よりも美しく着こなしているし
誰よりも際立っているから誰とも違う



明日、赤いコートを買いに行くのよ。
知らないの? それが素敵なの。

2004/04/20 (Tue)

[16] 馬で鹿
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否が応でもそうなるしかないんだ、
と言いながら、
是が非でもそこで転ぼうとする。

ちょっと、あすこに置いておきますからね、頼まれた品。
アレですよアレ、
貴方の悲劇を巧い具合に演出する舞台装置!


でも、ね、

貴方ちょっと女々しすぎやしませんか、
自分を可哀相にすることばかり得意になって?


どうもこう無いよ、
と怒りながら、
うんとかすんさえ意思の表明を知らないじゃないの。

2004/04/20 (Tue)

[15] 君の命日には
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一面の星空を見に行かないかピクニックルルル
桜と一緒に北へ渡りたいんだヒッチハイクラララ


冷たく冴えた空の下でなら君に会える気がするるる

2004/04/20 (Tue)

[14] かなしみ摂取
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食べ過ぎてしまった不安を、吐き出した。

美味しい気がしたんだよ。
勘違いだったんだよ。


──おかしいな、脂肪分ばかりで太ってしまうブクブク

2004/04/20 (Tue)

[13] ジドウシャ道
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停止線で止まれない
カーブで曲がれない
スタートダッシュはヤメロと言われた

コントロールする術は覚えなかったくせに
些細な機微には反応してる


ハンドルを切ってコースアウト!

僕にお似合いの道で仕方無い

2004/04/20 (Tue)

[12] 夢、置き去り
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夢に両脚が生えてさ、すたこらさっさと逃げていったんだ。

「叶わない夢を見ていても無駄ダヨーだ」

、──と言ったかどうかは知らないが、走り去ってゆく夢の背中を見て、御主人様たちは大人しく座ってた。



誰も彼も、間抜けな面しやがって!
どれもこれも、飾られ方ばかり気にしやがって!

2004/04/20 (Tue)

[11] 結局笑える
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答えなんて無いなんちゃら、
希望なんて無いなんちゃら、
明日さえも無いなんちゃら、

なんちゃって絶望の戯言なんちゃら。

2004/04/20 (Tue)

[10] とりあえず
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志しがあったわけではないが、僕はまるで再起不能になった。
何故だか起き上がれない。──ウン、ウン、唸っている。


さて、数時間


特段強い想いがあるわけではないが、戸棚にある筈の茶菓子が食べたくなってきた。
起きる事が出来ないのは大変不便だ。──うん、うん、僕は悩む事をし始める。


そう、そうだ、

志しが無くとも
夢など無くとも

立ってさえ居れば とりあえず何処かに向かえる。



──まずは茶菓子、そしてお茶だな。うん。

2004/04/20 (Tue)

[9] 彼らの焦燥
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まるで世の中の全てが敵みたいな顔をして、
どうしたって言うんだビリーヴ。

「明日が無いよ」

──けれど明日になるよ、
まだ太陽に目が眩んでるのかドリーム。

2004/04/20 (Tue)
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