詩人:ぽぽんた | [投票][編集] |
限無く深く
澄みきった群青の闇
逆様に世界を眺め
まるで海の様だねと
安らかに眠りにつく
穏やかに漂うは
孤独を抱いた僕と月
悲しいほどに安心した
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青い空にミルクを零し
甘くて柔らかい光を浴びよう
優しく触れた風たちと
出会いの歌声で踊ろう
黄色の笑顔は
太陽に似ていた
あなたはコーヒー
わたしはオレンジジュース
溶けるように手を合わせて
まどろんだ春風に
旅立ちの歌を教わる
わたあめの帽子で
夢の種を抱く
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「また明日」
夕焼に染まる素敵な言葉
細長く延びた影が
見えなくなるまで手を振った
「また明日」
僕もひとこと口にする
君が待ってくれている
明日を目指して
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僕の小指から延びた
赤い糸
無数に絡まる辿った先
君の小指へ辿り着くのは
いつになるのだろう
必死に解けば解くほど
裏切り
絡まっていく
もしかしたら
その糸の先に
君はいないかもしれないのに
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子供みたいな小さな手で
僕の瞳を精一杯に暗闇で覆う
何も見えない
でも不安じゃない
この覆われた世界のおかげかな
ふと柔らかく唇を奪い
春風のように改札を駈けていく
まるで愛のどろぼう
君は本当にいじわるだ