詩人:ぽぽんた | [投票][編集] |
見上げた空は
あいにくの曇り空
織姫と彦星は会えただろうか
笹がなびく
手を伸ばしてみた
光は遠く揺れている
願うのは簡単だと
星も言う
叶えようとすること
それが大切だと
聞こえた
風が少しえばって
線香花火もすぐ落ちる
何かもどかしい気持ちと
切ない痛みが
胸を満たした
池のほとりに響くのは
懐かしい友の声と
かえるの歌声
あなたの声は
大きな打ち上げ花火に
かき消されているのかもしれない
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たくさんの涙を吸上げ
勇気という名の枝を
空いっぱいに伸ばしています
僕の気持ちが
少しでも目立つように
少しでも君がわかるように
大きく成長しています
何千という星のように
何千という葉を茂らせ
君の輝く笑顔を集めています
その葉の数は
見逃してきた時間であり
君を思った時間でもあり
多くの思いを乗せて
風になびいているのです
この気持ちが
真っ赤なリンゴのように
強くかたく実ったら
大好きな君に届たいと思います
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いつもは
定期で通過する改札も
少しドキドキしながら
切符を通して
前に歩みを進める
ホームには春の風と
何度も聞く
でもどこか懐かしい
アナウンス
たくさんの人に戸惑いながら
さっきの切符は
両思切符だったかな?
なんて考えて…
ごまかして
後悔して
僕は
少し離れた町へ
体を揺らして旅立つ
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君の心に寂しさがあるなら
僕は心を君で満たすよ
届きはしないだろうけど
君の優しさに恋した人がいること
今も消えぬ思いが空にあること
星からのメッセージで
受け取ってください
君の心に悲しみがあるなら
心に降る雨に傘をさすよ
戻りたいを封じ込めて
無理して前を向く君へ
暖かさを失った左手を
ただ差し延べるから
四つ葉のクローバーに
求めてください
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あなたに恋をして
思いの綿毛を飛ばし続けた
夕日のチャイムが
届かぬ距離をつくり
思いは地へと落ちた
届かなかった思いは
まだ生きています
季節が巡っても
枯れることなく生きてます
地に根をはり
あなたが覚えていると信じ
また綿毛を飛ばします
何度でも
チャンスがあるなら
風に乗せて
僕の思いを
知らせます
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右脚の赤い靴
風を見送りながら
ゆっくりと歩むための靴
自分のペースで
思うがままに…
左脚の青い靴
風を追い越しながら
より早く走ろうとする靴
人より早く
一番になりたいと…
自分勝手なスピード
二つを履いて前に進むのは
難しいのかもしれない…
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つい見つめてしまう
冷たい風が髪をなでる
君の全てを見逃したくない
つい見つめてしまう
優しい声が空に響く
まばたき一つ惜しいくらい
視線が合うたび
慌ててそらして
また
見つめてしまう
目が合うのは
君も
僕を見ているから?
それなら
何よりも幸せだよ…
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ふわふわと
湯に浮く香り
その甘酸っぱい香りは
太陽のような刺激
初雪の
ホワイトクリスマス
優しいあの人と食べる
ショートケーキ
湯気とともに
夢を漂わせる
いつかの記憶と
心にこびりついた思い
きれいに
洗い流して
消してくれないだろうか…
傷つきやすい
あなたのために
僕は
静かに
月を見るだけでいるから…